出向における管理監督者の適用

Q.出向元では管理監督者でない者が出向先で管理監督者となる場合、どのような取り扱いとなるでしょうか。

A.出向先の待遇で判断することになりますが、出向元が支給する場合の賃金について検討する必要があります。
労働基準法上、労働時間規制遵守の責任は出向先が負うことになっており、出向者を管理監督者とみなすか否かは出向先における権限責任、就業実態により判断する、ということになります。しかし出向の一般的な事例では、賃金処遇は出向元が責任を負うことが多いため、行政通達の管理監督者にふさわしい待遇を受けているかという点で問題になることがあります。これを満たしていない場合に出向先で管理監督者として扱うためには、出向元で出向手当などの名目で、単なる割増賃金見合い額を超える金額を支給する必要があると考えられます。また、出向先において裁量労働制のみなし労働時間制度を活用することも考えられます。いずれの場合にも出向元と出向先と出向者の三者が状況を整理して、条件をすり合わせる必要があります。